1.素早い気づきで・即実行

 人を動かすには、百万言(ひゃくまんげん)をついやすよりも、やってみせることです。
  「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ、
             ほめてやらねば、人は動かじ」

山本五十六は言っています。これに続く言葉は、
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」です。

2.「なぞる」という心の落とし穴

 稽古において「なぞる」という心の使い方をよくみかけます。同じ技を数多く稽古するとき、本当は一回ごとに心をはっきり使わなければいけないのに、前の感覚を引きずってしまうのです。すると、何となく心を使っているので技がうまくいかなくなります。仕事でいえば、定期的に行っている仕事、過去にうまくいった仕事などはなぞりやすいものです。毎回状況は変化しているはずが、過去の経験によってなぞってしまうのです。


3.ひと呼吸おく

 ドジャースのキャンプで指導をした際、ひとりのピッチャーがいました。身体能力は抜群で野球の技術も高いのですが、イライラして自滅するという悪い癖がありました。
 たとえば、味方がエラーすると、ベンチに帰ってきてグラブを壁に投げつけ、辺りのものを蹴飛ばしていました。周りの選手は次第に彼を敬遠するようになり、球団は「チームプレーに問題あり」と判断し、解雇の一歩手前にありました。その後、彼はプレー中に何かあるたびに「ひと呼吸おく」ことを実践するようになりました。それによって刺激に対して冷静に対処できるようになったのです。

心身統一合気道会
藤平信一

永原会計事務所 所長 永原正和
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